Async Communication 非同期の文化

時間と場所に関係なく協働するために「非同期性」を大事にしています


コルト・ヴォックスでは、10年ほど前から社内コミュニケーションの基本を口頭ではなくメールに切り替えました。
理由は2つあります。 1つは情報の共有。二人のメンバーが会話で情報を交換したら、その情報は二人だけの共有情報となり、メンバー全員には伝わりません。メールならメンバー全員がその情報をたちどころに共有できます。だから、コルト・ヴォックスでは隣の人との会話もメールで行い、休みなどでその場にいないメンバーも含めて関係者全員が共有します。
もう1つの理由は人の時間を奪わないこと。集中しているときに話しかけられると、思考が中断してしまいますよね。非同期のコミュニケーションであるメールなら、お互いのペースを乱すことなく、それぞれの好きなタイミングでいつでもコミュニケーションをとることができるのです。

目の前にいない相手とメールでスムーズに意思疎通するには、文字に慣れておく必要がありますし、文字で適切な温度感を伝える必要があります。その点においても、社内コミュニケーションをすべてメールにすると、日常的に文章力が鍛えられるというメリットがあります。
そして、社内メールは、定型的な挨拶文など余計な文章を極力排除するルールになっています。このルールには、ゴールに対して直線的かどうかといったことを全員が常に意識しながら日々の生産性向上に取り組んでいこうという意味が込められています。

こうしたメール文化がある一方で、私たちは独自スタイルのミーティングを行っています。アイデアを出しあったり、曖昧な問題を解決するためのミーティングです。だらだらとした単なる時間の共有にならないようにアジェンダや資料の事前準備を徹底し、週一回の全社ミーティングは立ちスタイルで最長1時間までとし、次のアクションを必ず明確にする議事録を作成するといった工夫を凝らしています。

私たちはメールとミーティングという2つのコミュニケーションを重視しています。この2つが補完しあって、互いの時間を無駄に奪うことなく情報を共有し、曖昧さや課題を残さないというコルト・ヴォックス独特のコミュニケーション文化になっています。